考古学的発見

考古学における年代測定法とは?相対年代測定と絶対年代定と絶対年代測定の違いを徹底解説

出土した遺物の年代を知ることは、考古学研究において最も重要な作業の一つです。年代測定の手法は大きく「相対年代測定」と「絶対年代測定」の二つに分けられます。それぞれの仕組みと特徴を見ていきましょう。

相対年代測定法(Relative Dating System)

相対年代測定は、「特定の地層から出土した遺物は、その上の層で見つかった遺物よりも古い時代に堆積したものである」という前提に基づく方法です。この手法は、道具や技術の発展段階には依存せず、層位学(地層学)——すなわち、遺物が出土した堆積物や岩石の層の重なり順序——のみをもとに、年代の前後関係を判断します。

ただし、この方法で分かるのはあくまで「どちらが古いか」という相対的な順序であり、具体的な年数を割り出すことはできません。

絶対年代測定法(Absolute Dating System)

一方、絶対年代測定は、遺物やそれに関連する物質に含まれる放射性崩壊の量を測定することに基づいています。すべての放射性元素は一定の速度で崩壊するという性質があり、その崩壊の進行度合いを調べることで、物質の正確な年齢を数値として求めることが可能です。

主な絶対年代測定法

  • 放射性炭素年代測定(炭素14法):有機物質を対象とし、約5万年前までの年代を測定できます。木片や骨など、過去の生命体に由来する資料の分析に広く用いられています。
  • カリウム・アルゴン年代測定:火山灰や溶岩などの岩石・鉱物を対象とし、数十億年前という非常に長いスパンの年代測定が可能です。
  • ウラン・鉛年代測定:こちらも岩石や鉱物が対象で、数十億年前までの年代を高精度で測定できることから、地球科学の分野でも重要な手法となっています。

このように、相対年代測定と絶対年代測定は互いに補完し合う関係にあります。両者を組み合わせて活用することで、遺物や遺跡の年代をより正確かつ多角的に把握することができるのです。