古代エジプトの市場は、人々の暮らしを支える賑わいある商業の中心地でした。ナイル川沿いに栄えたこれらの市場では、日常の必需品から贅沢品まで、実に多彩な商品が取引されていました。ここでは、古代エジプトの市場で売られていた主な品目をカテゴリー別にご紹介します。
食料品
市場で最も需要が高かったのは、毎日の生活に欠かせない食料品です。
- パン
- ビール
- ワイン
- オリーブオイル
- 蜂蜜
- ナツメヤシ
- イチジク
- レーズン
- ナッツ類
- 香辛料
衣料品
衣服や身につけるものに関しては、以下のような素材や製品が取引されていました。
- リネン(亜麻布)
- ウール(羊毛)
- 木綿
- 皮革製品
- サンダル
装飾品・宝石
貴金属や宝石は、富の象徴としてだけでなく、護符としての役割も持っていました。
- 金
- 銀
- 銅
- ターコイズ
- ラピスラズリ
- 紅玉髄(カーネリアン)
家庭用品
家庭での暮らしに必要な道具類も、市場の重要な商品でした。
- 陶器
- 籠
- マット
- 道具類
- 武器
その他の商品
美容や文化に関わる品々も、豊かに取引されていました。
- 香水
- 化粧品
- 香料・薫香
- パピルス
- 書物
なお、貨幣経済が本格的に普及する以前の古代エジプトでは、物々交換が主な取引手段とされており、穀物や銅などが価値の基準として用いられることもありました。こうした市場の様子から、当時の人々の豊かな生活文化をうかがい知ることができます。