歴史上の人物

シャルル7世(勝利王)(1403年-1461年)|百年戦争を終結させたフランス国王

シャルル7世(勝利王)(1403年-1461年)|百年戦争を終結させたフランス国王

王位継承の危機と「ブルジュの王」

シャルル7世(1403年-1461年)は、フランス国王シャルル6世の子として生まれました。父王が精神を病んで王国が混乱に陥るなか、1420年のトロワ条約によって彼の王位継承権は否定されました。しかし、アルマニャック派は彼の正統性を認め、王太子シャルルとして支持を続けました。

当時、彼の支配が及ぶのはロワール川以南に限られ、「ブルジュの王」と揶揄されるほどの苦境にありました。そんな状況を打開したのが、ジャンヌ・ダルクの登場です。彼女に率いられたフランス軍はオルレアンの包囲を解き、イングランド軍に相次いで勝利しました。この勢いを背景に、シャルル7世は1429年、ランス大聖堂で正式な戴冠式を挙行します。

百年戦争の終結へ

ジャンヌ・ダルクは1431年にイングランド側の手で処刑されましたが、彼女が点火した反攻の流れは止まりませんでした。シャルル7世は1435年のアラスの和約でブルゴーニュ公との和解を実現するなど、着実に戦局を優位へと導きます。そして1453年のカスティヨンの戦いで決定的な勝利を収め、百年戦争は実質的に終結しました。このときイングランドがフランス国内に保持していたのは、カレー周辺のみでした。

王権の強化と国家再建

戦後のシャルル7世は、王権強化と国家再建に力を注ぎました。その主な施策は以下の通りです。

  • 常備軍の創設:自由弓兵隊(フラン・アルシェ)や勅令部隊(コンパニー・ドルドナンス)を組織し、封建諸侯の兵力に頼らない常備軍体制を確立しました。
  • 恒久税の導入:人頭税(タイヤユ)や補助税(エード)などを恒常的な王室財源とし、財政基盤を安定させました。
  • 教会政策:1438年のブルジュ国事勅令により、聖職者任免や課税に関するローマ教皇の権限を制限し、フランス教会の自律性を打ち出しました。

これらの改革は、絶対王政へ向かう近代フランス国家の礎を築くものとなりました。

前後のフランス国王

先代:シャルル6世(狂気王)
在位:1422年-1461年
後継:ルイ11世