歴史上の人物

ジャック・シラク:フランス政治の半世紀を歩んだ元大統領の生涯

ジャック・シラクとは

1995年から2007年までフランス共和国大統領を務めたジャック・シラク(1932年〜2019年)は、半世紀にわたってフランス政界を牽引してきた政治家です。パリで高等教育を受けた後、1974年にヴァレリー・ジスカール・デスタン政権下で首相に就任しましたが、政治路線の対立により1976年に辞任しました。

首相としての歩みと「保革共存」

その後、保守政党「共和国連合(RPR)」を創設。この党は2002年にUMP(国民運動連合)へと発展します。シラクはパリ市長にも選出され、社会党のフランソワ・ミッテランと大統領選で争いましたが、2度連続して敗北を喫しました。

しかし1986年と1993年には、政敵であるミッテラン大統領によって再び首相に任命されるという、特異な事態が発生します。これがフランス政治における「コアビタシオン(保革共存)」と呼ばれる現象です。左右の陣営が権力を分かち合うこの体制は、第五共和政ならではの特徴といえます。

大統領としての業績

1995年に大統領に就任したシラクは、第一次任期において、第二次世界大戦中のユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)に対するフランス国家の責任を公式に認めました。これは歴史的な転換点となる演説であり、ヴィシー政権の協力の罪を国として初めて認めたものです。

2002年の大統領選では、極右のジャン=マリー・ルペン候補を破り再選を果たしました。そして2003年には、イギリスやアメリカの反発にもかかわらず、イラク侵攻への反対を明確に打ち出し、国際社会から大きな注目を集めました。

基本情報

生没年:1932年〜2019年
職業:フランスの政治家
役職:フランス共和国大統領(第22代)