歴史上の人物

ギジェルモ・アルメナラ・イリゴイエン――ペルー社会保険制度の礎を築いた医学者

ギジェルモ・アルメナラ・イリゴイエンの生涯

ギジェルモ・アルメナラ・イリゴイエン(Guillermo Almenara Irigoyen)は、1890年にペルーのリマで生まれ、1974年に同じリマで亡くなった、ペルー近代医学と社会保険制度の発展に多大な貢献を果たした医学者です。

父のフランシスコ・アルメナラ・バトラーはペルー小児科の先駆者として知られる医師であり、母はエルビラ・イリゴイエン・イリゴイエン。医学の家系に生まれた彼は、サン・マルコス国立大学で医学博士号を取得し、同大学において生物学、化学、薬理学の講座を10年間にわたって担当しました。

公衆衛生行政と社会保険制度の確立

1938年から1939年にかけて、アルメナラは公衆衛生・労働・社会福祉大臣を務めました。その翌年には、エドガルド・レバリアティ医師およびフアン・ホセ・カジェ医師とともに、ペルーにおける社会保険制度の創設を担う委員会に参加します。この委員会の成果として、社会保険に関する法令が制定され、労働者病院(オブレロ病院)の建設が実現しました。

この分野での優れた実績と病院管理における手腕が高く評価され、彼は国際的な舞台でも技術顧問として活躍するようになります。1950年代初頭には、被用者向け社会保険病院プログラムの立ち上げと建設事業を統括し、1955年には世界保健機関(WHO)の専門家団体に加わりました。

細菌学・熱帯医学の専門家として

アルメナラは細菌学と熱帯性疾患を専門とし、この分野に関する多くの研究業績を残しています。主な著作には、「ペルーにおけるリーシュマニア症とブラストミセス症」や「シャーガス病における肝臓の病理学的変化」などがあります。

また、複数の医学会に所属し、ペルーの太陽勲章、イポリト・ウナヌエ勲章、ダニエル・A・カリオン勲章など、数々の勲章を受章しました。

名を冠された国立病院

彼の功績を称えて、1981年以降、リマ労働者病院は「ギジェルモ・アルメナラ・イリゴイエン国立病院」と改称されました。病院の入り口には、この著名な細菌学者の胸像が設置されています。

現在、ギジェルモ・アルメナラ病院(ペルー社会保険運営)は、ペルー・リマ市ラ・ビクトリア地区、ミゲル・グラウ大通り800番地(La Victoria 15033)に位置しています。