歴史上の人物

ツタンカーメン王の棺はなぜあんなに重いのか?その理由と三層構造を解説

ツタンカーメン王の棺の重さは意外にも約54キロ

古代エジプトのファラオ、ツタンカーメン王の棺について、「黄金でできているのだから、とても重いのでは?」というイメージを持つ人は多いかもしれません。しかし実際には、棺の総重量は約120ポンド(約54キログラム)ほどで、想像するほど重いものではありません。

重さの大部分を占めるのは「黄金」

この棺の重さのほとんどは、素材として使われた黄金によるものです。実はツタンカーメン王の棺は、合計3層の入れ子構造になっており、それぞれ次のような作りになっています。

  • 第一層(外棺):無地の木材で作られた棺
  • 第二層(中棺):金箔を施した木材で作られた棺
  • 第三層(内棺):純金で作られた棺

棺全体に使用されている黄金の総量は、およそ100ポンド(約45キログラム)に達します。つまり、棺の重さの大半がこの黄金の分量だということになります。

黄金の棺が伝える王の威光

1922年にイギリスの考古学者ハワード・カーターによって発見されたツタンカーメン王の墓からは、この多層構造の棺をはじめ、有名な黄金のマスクなど数々の至宝が出土しました。若くして亡くなった王のために、当時の最高技術と贅沢な素材がふんだんに投入されたことが、これらの遺物からもよくわかります。
現在、棺や副葬品の多くはエジプトの博物館で公開されており、3300年以上の時を経ても色褪せない輝きが、今なお世界中の人々を魅了し続けています。