『権利章典』における国王への告発内容とは
1689年に制定されたイングランドの「権利章典(Bill of Rights)」は、名誉革命後にウィリアム3世とメアリー2世が即位する際に承認された歴史的文書です。この中で、前国王ジェームズ2世による専制的な統治に対して、以下のような罪状が告発されました。
主な告発事項
- 議会の同意なしに法律の執行を停止したこと
- 議会の同意なしに王室のために金銭を徴収したこと
- 平時にもかかわらず、議会の同意なしに常備軍を維持したこと
- 兵士を民家に強制的に宿営させたこと
- 国民が国王へ請願する権利を否定したこと
- 議会における自由な発言・討論の権利を否定したこと
- 公正な裁判を受ける権利を否定したこと
- 過大な保釈金や罰金を課し、残酷かつ異常な刑罰を科したこと
告発の歴史的意義
これらの告発は、国王の恣意的な統治への強い批判を示すものであり、王権を法と議会の下に置くという原則を明確化しました。権利章典は立憲君主制と議会政治の基礎を築いた文書として、後の近代民主主義や人権思想の発展に大きな影響を与えています。