歴史上の人物

「ウンデッド・ニー」という名前のインディアンは誰?

「ウンデッド・ニー」という名前のインディアンは誰?

結論から言えば、「ウンデッド・ニー(Wounded Knee)」という名前を持つネイティブ・アメリカンは、歴史記録上どこにも存在しません。この名称は人物ではなく、地名を指す言葉だからです。

ウンデッド・ニーの虐殺——1890年の悲劇

しかし、「ウンデッド・ニー」という名は、1890年12月29日にサウスダコタ州で起きた悲劇的な虐殺事件として広く知られています。事件は、ウンデッド・ニー・クリーク(直訳すると「負傷した膝の小川」)のほとりで発生しました。

この日、ジェームズ・フォーサイト中佐の指揮下にあるアメリカ陸軍第7騎兵連隊が、スー族(ラコタ族)の一団の武装解除を試みた際に銃撃戦が勃発し、300人以上のスー族が命を落としました。犠牲者の多くは武器を持たない女性や子どもだったと伝えられています。

歴史的な意味

ウンデッド・ニーの虐殺は、宗教的救済運動である「ゴースト・ダンス」の弾圧を背景に起こり、北米インディアン戦争の終焉を象徴する出来事とされています。現在も現地には記念碑が建てられ、犠牲者を追悼する取り組みが続けられています。