歴史上の人物

イギリスの3ペンス硬貨(スリーペンス)は最後にいつ流通したのか?鋳造終了から1984年の廃貨まで

イギリスでは、1970年をもって3ペンス硬貨(スリーペンス)の鋳造が完全に打ち切られました。ただし、鋳造が終わっても硬貨が即座に消滅したわけではなく、それ以前に発行された3ペンス硬貨は引き続き法定通貨として通用し続けていました。

十進法移行後も使われ続けた旧硬貨

1971年2月15日、イギリスは通貨制度を十進法へ移行しました(いわゆる「デシマル・デー」)。この移行後も、6ペンス硬貨など一部の旧硬貨と同様に、3ペンス硬貨も新通貨との併用が認められ、1.25ペンス相当の価値で流通し続けました。

流通量は年々減少

しかし十進法への移行後、3ペンス硬貨は急速に姿を見せなくなりました。新しい硬貨体系への切り替えに伴い人々が旧硬貨を使う機会が減ったこと、また自動販売機などの機器が旧硬貨に対応していなかったことが大きな要因です。市中に出回る枚数は年を追うごとに減っていきました。

1984年8月31日、ついに廃貨へ

そして1984年8月31日、3ペンス硬貨は正式に法定通貨としての資格を失いました。これにより「3ペンス」という額面単位そのものも会計上の単位として使用されなくなり、16世紀以来続いてきたイギリス通貨史における3ペンスの時代はここに幕を下ろしました。

補足:銀貨と真鍮貨の2種類が存在

なお、3ペンス硬貨には小型の銀貨タイプと、12角形の真鍮製タイプ(通称「スリーペンス・ビット」)がありました。銀貨タイプは第二次世界大戦頃まで鋳造され、戦後は真鍮製の12角形硬貨が主流となりました。いずれも1970年を最後に新規の発行は行われず、1984年の廃貨とともにその役目を終えています。