1924年マーキュリーダイムの概要
1924年に発行された「マーキュリーダイム」(正式名称:ウィングド・リバティ・ダイム)は、アメリカ合衆国の10セント硬貨です。表面には翼のある帽子をかぶった自由の女神が描かれており、その姿がローマ神話の神メルクリウス(マーキュリー)に似ていることから、この愛称で広く親しまれています。デザインは彫刻家のアドルフ・ワインマンによるもので、1916年から1945年まで鋳造された人気シリーズの一つです。
基本スペック
- 種類: 10セント銀貨(ダイム)
- デザイナー: アドルフ・ワインマン
- 発行枚数: 53,300,000枚(約5,330万枚)
- 素材: 銅90%、銀10%
なお、この記事で取り上げるのはフィラデルフィア造幣局製(ミントマークなし)の1924年ダイムです。小さな10セント硬貨ながら銀を90%含んでいるため、金属地金としての価値も底上げされています。
1924年マーキュリーダイムのグレード別評価額
コインの保存状態(グレード)によって市場価値は大きく変動します。以下は各グレードのおおよその相場目安です。
| グレード | 評価額(米ドル) |
|---|---|
| AG-3 | $2.46 |
| G-4 | $3.16 |
| VG-8 | $4.17 |
| F-12 | $7.33 |
| VF-20 | $15.20 |
| XF-40 | $33.04 |
| AU-50 | $65.90 |
| AU-58 | $102.82 |
| MS-63 | $194.51 |
| MS-65 | $298.39 |
| MS-66 | $397.92 |
| MS-67 | $600.96 |
摩耗の激しい低グレード品でも数ドルの価値がありますが、未使用に近いMS(ミントステート)クラスになると評価額が一気に跳ね上がり、MS-67では600ドルを超える水準となります。
希少性と価値のポイント
1924年ダイムは「レアデート(RD)」に分類される年号であり、マーキュリーダイム全体の中でも特に入手が難しい7つの年号の一つとされています。そのため、1939年以前に発行されたマーキュリーダイムの平均的な価値と比べても、明確に高い評価額がつくのが特徴です。
発行枚数自体は約5,330万枚と決して少なくありませんが、流通での摩耗や後年の溶解などにより、高いグレードで現存する個体は限られています。お手持ちのコインの正確な価値を知りたい場合は、PCGSやNGCといった専門鑑定機関によるグレーディングを受けることで、信頼性の高い評価と適正な売却価格につなげることができます。