歴史上の人物

1901年の10セント硬貨(バーバー・ダイム)のデザインと特徴を解説

1901年にアメリカ合衆国で発行された10セント硬貨は、「バーバー・ダイム(Barber Dime)」と呼ばれるシリーズです。この名称は、当時の造幣局首席彫刻官チャールズ・E・バーバー(Charles E. Barber)がデザインを手掛けたことに由来します。ここでは、1901年10セント硬貨のデザインや仕様、収集価値について詳しくご紹介します。

表面(オモテ)のデザイン

表面には、右を向いた自由の女神の頭部が描かれています。女神は月桂樹の葉で編まれた冠を着け、そのリボンの部分に「LIBERTY」の文字が刻まれています。肖像の周囲には「UNITED STATES OF AMERICA」の銘が巡らされ、下部には発行年「1901」が表記されています。

裏面(ウラ)のデザイン

裏面の中央には「ONE DIME」の文字が大きく刻まれ、その周囲をトウモロコシ、小麦、カエデ、オークなどの葉で構成された花輪が取り囲んでいます。これらの植物は農業と豊穣を象徴しており、シンプルながら格調高い、当時のアメリカ硬貨らしい趣のあるデザインです。

基本スペック

  • 素材:銀90%、銅10%
  • 重量:約2.5グラム
  • 直径:17.9ミリメートル
  • 縁の加工:ギザギザ模様(リード加工)

発行されたミントマーク

1901年のバーバー・ダイムは、フィラデルフィア(ミントマークなし)、ニューオーリンズ(O)、サンフランシスコ(S)の3つの造幣局で鋳造されました。中でも「1901-S」は発行枚数が少なく、コレクターの間で特に人気の高い品種として知られています。

収集価値と相場

1901年バーバー・ダイムは発行から100年以上が経過した歴史的な銀貨であり、保存状態(グレード)によって評価が大きく変動します。流通品であれば数ドル程度から取引されますが、未使用に近い美品や希少なミントマーク付きのものは、数十ドルから数百ドル以上の高値がつくこともあります。また、銀を90%含むため、地金としての価値が価格を下支えする要素にもなっています。

注意点:ルーズベルト・ダイムとの混同に気をつけよう

フランクリン・D・ルーズベルト大統領の肖像が描かれた10セント硬貨(ルーズベルト・ダイム)は、1946年以降に発行されたものです。ネット上の情報の中には、1901年の10セント硬貨にルーズベルトの肖像や松明(トーチ)のデザインが記載されているケースがありますが、これは誤りです。1901年当時の10セント硬貨はバーバー・ダイムである点に注意して調べましょう。