歴史上の人物

アメリカの「再建(レコンストラクション)」を実行したのは誰?主導した人物と政策を解説

アメリカの歴史における「再建(レコンストラクション)」は、南北戦争(1861年〜1865年)中および戦後に、主として合衆国連邦政府によって実行されました。この時期、連邦政府は共和党が主導権を握っており、連邦から脱退した南部諸州の復帰と国家の再統合を進める中心的な存在となりました。

再建を主導した歴代大統領

再建の時代には、3人の大統領がそれぞれ重要な役割を果たしました。

エイブラハム・リンカーン

第16代大統領であるリンカーンは、南北戦争を指導し、奴隷制廃止への道を開いた人物です。比較的寛容な再建構想を掲げていましたが、1865年に暗殺され、その構想を自らの手で完成させることはできませんでした。

アンドリュー・ジョンソン

リンカーンの死後に大統領に就任したジョンソンは、南部諸州に対して急速な復帰を認める方針をとりました。しかし、解放された元奴隷の権利保護には消極的で、議会との対立を深めます。この結果、再建の主導権は連邦議会へと移ることになりました。

ユリシーズ・S・グラント

第18代大統領グラントは、元奴隷の投票権を認める憲法修正第15条の批准を支援するなど、より強力な再建政策を推進しました。また、人種差別的な暴力組織への取り締まりにも乗り出しています。

連邦政府が実施した主な施策

連邦政府は、脱退した南部諸州を再編するために軍政官(軍政府長官)を任命し、以下のような多様な政策を実行しました。

  • 奴隷制の廃止:憲法修正第13条により、全土で奴隷制を違法としました。
  • 公民権の付与:憲法修正第14条により、元奴隷に市民権と法的保護を与えました。
  • 新しい州憲法の制定:南部各州に対し、平等な権利を保障する新たな州憲法の制定を求めました。
  • インフラの再建:戦争で破壊された鉄道や橋梁などの社会基盤の復旧を進めました。

このように、再建は連邦政府、とりわけ共和党と歴代大統領たちによって推進され、アメリカ社会のあり方を根本から変える重要な転換点となったのです。