アメリカの1セント硬貨(ペニー)には、コレクターの間で特に人気が高く、高値で取引される「キーデート」と呼ばれる希少な年号のものが数多く存在します。ここでは、収集の際にぜひ押さえておきたい代表的なキーデート・ペニーをご紹介します。
1793年 チェーン・セント
アメリカ造幣局が発行した最初の公式1セント硬貨で、裏面に鎖のリンク模様が描かれているのが大きな特徴です。すべてのペニーの中で最も希少性が高く、状態が悪くても10,000ドル以上の価格がつくことがあります。
1794年 リバティ・キャップ・セント
小型であること、そして1794年に鋳造された唯一の1セント硬貨である点が注目ポイントです。1793年のチェーン・セントよりはやや入手しやすいものの、依然として非常に価値が高く、価格は5,000ドル前後からとなっています。
1795年 フローイング・ヘアー・セント
表面に流れるような髪をなびかせたデザインが施された硬貨で、初期のペニーの中では最も一般的なものとされます。それでも価格は1,000ドル前後から取引されており、入門者にも人気の高い一枚です。
1804年 ドレープト・バスト・セント
アメリカ史上最も希少な硬貨の一つとして知られる、有名なキーデート・ペニーです。現存するのはごくわずかで、1枚あたり100万ドルを超える価格で売却されることもあります。
1856年 フライング・イーグル・セント
表面に飛翔する鷲が描かれたユニークなデザインが魅力の硬貨です。製造されたのはこの1年だけで、比較的希少性が高いと言えます。価格は1,000ドル前後からスタートします。
1909-S VDB リンカーン・セント
デザイナーのヴィクター・デヴィッド・ブレナーによって設計され、裏面に彼のイニシャル(VDB)が刻まれています。翌年にイニシャルが削除されたため、1909-S VDBは特別な存在となり、人気のコレクターズアイテムとなりました。価格は1,000ドル前後からです。
1943年 スチール・セント
第二次世界大戦中、銅が戦争資材として優先的に使われたため、鋼鉄(スチール)で製造された珍しい硬貨です。この素材で作られた唯一の1セント硬貨であり、歴史的価値も高いのが特徴です。比較的流通量は多いものの、今なおコレクターに人気があり、100ドル前後で取引されています。