「ポール・リビアの騎行(Paul Revere's Ride)」は、アメリカの詩人ヘンリー・ワズワース・ロングフェローが1860年に発表した有名な叙事詩です。1775年4月18日の夜、銀細工師ポール・リビアがイギリス軍の進軍を殖民地民兵に知らせるため、馬で駆け抜けた「真夜中の騎行」を描いた作品として広く親しまれています。ここでは、この詩および史実に登場する主な人物をわかりやすく紹介します。
詩の中の主な登場人物
ポール・リビア(Paul Revere)
物語の主人公となる人物です。ボストンの銀細工師であり、独立戦争前夜、イギリス軍(レッドコーツ)の動きを察知して、レキシントンやコンコードへ向けて馬を飛ばし、民兵たちに警報を伝えたことで知られています。詩の中では、夜闇を駆け抜ける勇気ある伝令として英雄的に描かれています。
名もなき友人(合図係)
チャールズ川の対岸に待機し、イギリス軍の進路をランタンで知らせたリビアの友人です。「陸から来るなら1つ、海から来るなら2つ」という有名な「ランタンの合図」は、この人物が旧北教会(North Church)の塔に掲げたものとして詩に描かれています。なお、詩の中ではこの友人は名前を明かされません。
イギリス軍(レギュラーズ)
物語における対立勢力として登場します。ボストンから武器弾薬を押収するために進軍するイギリス正規軍で、詩では彼らの動きが緊張感をもって描写されています。また、チャールズ川に停泊するイギリス軍艦「サマセット号」も情景描写の中に登場します。
史実で活躍した人物たち
ウィリアム・ドーズ(William Dawes)
実史においては、その夜リビアと同じく警報を伝える役目を担ったもう一人の伝令です。異なるルートを通ってレキシントンへ向かいましたが、詩ではほとんど言及されていません。
サミュエル・プレスコット(Samuel Prescott)
途中からリビアとドーズに合流し、コンコードまで警報を届けた人物です。実際に最後まで目的地にたどり着いたのはプレスコットだけだったとされ、史実上重要な役割を果たしました。
ロバート・ニューマン(Robert Newman)
旧北教会の塔に合図用のランタンを掲げたとされる人物です。詩では匿名の「友人」として描かれる合図係のモデルの一人と考えられています。
まとめ
「ポール・リビアの騎行」の中心人物は、主人公のポール・リビア、ランタンで合図を送る友人、そしてイギリス軍です。ただし、ロングフェローの詩は史実を脚色した部分が多く、実際の騎行にはドーズやプレスコットなど複数の人物が関わっていた点も覚えておくと、作品をより深く楽しめます。