紙おむつ(使い捨ておむつ)が発明されたのは1948年のことです。発明者は、アメリカの主婦で二人の子どもの母親でもあったマリオン・ドノヴァン(Marion Donovan)氏です。
発明のきっかけは「布おむつの不便さ」
当時の育児では布おむつが主流でしたが、洗濯の手間がかかるうえ、漏れや汚れの処理に追われ、母親にとって大きな負担となっていました。ドノヴァン氏はこの不便さに強い不満を抱き、「もっと手軽におむつを使えるようにできないか」と考え、さまざまな素材を使った試作を繰り返すようになりました。
試行錯誤の末にたどり着いたのが、外側は防水性のあるプラスチック層、内側はセルロース(パルプ)製の吸水層という二層構造の紙おむつです。この構造により、漏れを防ぎながら水分をしっかり吸収できる、それまでにない画期的なおむつが完成しました。
特許取得から販売開始まで
ドノヴァン氏は1949年にこの発明の特許を取得しました。そして1950年には、「パンパース(Pampers)」というブランド名で紙おむつの販売を開始しています。
それまでの育児の常識を大きく変えたこの発明は、世界中の親子の暮らしを一変させることになりました。現在、世界の多くの家庭で欠かせない存在となっている紙おむつの原点ともいえる、歴史的な発明です。