歴史上の人物

ローマのコロシアムには彫像がある?古代の姿と失われた理由を解説

ローマのコロシアムに彫像はあるのか?

結論から言うと、現在のコロシアム内部に彫像は残っていません。今日私たちが目にするコロシアムは、かつての華やかな装飾を失った、素朴な石造りの外観です。

古代のコロシアムは彫像で飾られていた

しかし、古代においてコロシアムは数多くの彫像で飾られた壮麗な建築物でした。アーチや回廊の間には、次のような人物を表す彫像が設置されていたと考えられています。

  • ユピテル(ゼウス)をはじめとする神々
  • ヴィーナスなどの女神たち
  • 歴代の皇帝
  • 功績のあった将軍やその他の重要人物

彫像が失われた理由

残念ながら、これらの彫像のほとんどは長い歴史の中で失われてしまいました。主な原因として以下が挙げられます。

  • 地震: 特に1349年の大地震はコロシアムの南側に甚大な被害をもたらし、構造の一部を崩壊させました。
  • 石材の流用: 中世以降、彫像や大理石は教会や宮殿の建材として次々と持ち去られました。
  • 金属の再利用: 青銅製の彫像は溶かされて他の用途に転用されました。

今も続く発掘調査

このように、コロシアムから彫像が消えたのは自然災害と人間の活動によるものです。とはいえ、近年の発掘調査では彫像の断片や台座が見つかることもあり、剣闘士たちの歓声に包まれていた当時の華やかな姿をしのぶ手がかりとなっています。