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1916年スタンディング・リバティ25セント銀貨の価値はいくら?希少性と相場を徹底解説

1916年スタンディング・リバティ・クォーターとは

1916年に発行されたスタンディング・リバティ25セント銀貨(Standing Liberty Quarter)は、この新シリーズの初年度にあたる記念すべき1枚です。デザインを担当したのは彫刻家のハーマン・アトキンス・マクニール(Hermon Atkins MacNeil)。彼は、同じく高い芸術性で知られるバッファロー・ニッケル(5セント白銅貨)のデザインも手がけた人物です。

スタンディング・リバティ・クォーターは、前身のバーバー・クォーターよりも大型で重量があり、表裏ともに立体的で精緻なハイレリーフ意匠が特徴です。表面には左を向いて立つ自由の女神の全身像が、裏面には岩の上にとまり盾を前にした鷲が描かれています。

この硬貨は、アメリカ造幣局が製造した硬貨の中でも「最も美しい硬貨の一つ」と称えられ、コレクターの間で絶大な人気を誇ります。一方で発行枚数がきわめて少なく、入手困難な希少硬貨としても知られています。

1916年スタンディング・リバティ・クォーターの価値

この硬貨の価値は、保存状態(グレード)と希少性によって大きく左右されます。1916年発行分はシリーズ最大のキーデート(重要な発行年)であり、摩耗が進んだ品でさえ高額で取引されます。以下はグレード別のおおよその相場目安です。

  • Good(グッド): 約3,000ドル前後
  • Very Good(ヴェリー・グッド): 約4,000ドル前後
  • Fine(ファイン): 約4,500〜5,500ドル
  • Very Fine(ヴェリー・ファイン): 約5,500〜7,000ドル
  • Extremely Fine(エクストリームリー・ファイン): 約7,000〜10,000ドル
  • Uncirculated(未使用品): 15,000ドル以上

なお、これらはあくまで目安であり、実際の取引価格は市場動向や個々の硬貨の状態によって変動します。特に、女神の頭部のディテールが完全に打ち出された「フルヘッド(Full Head)」付きの高グレード未使用品は、オークションで数万ドル規模の価格がつくこともあります。正確な価値を知りたい場合は、PCGSやNGCといった専門鑑定機関によるグレーディングを受けることをおすすめします。

1916年スタンディング・リバティ・クォーターの希少性

1916年スタンディング・リバティ・クォーターの発行枚数は、わずか52,000枚です。これは、1915年に1,900万枚以上が造られたバーバー・クォーターとは比較にならないほど少ない数字です。

発行枚数が極端に少ない背景には、新デザインへの切り替え時期だったことがあります。新しい25セント硬貨の製造が本格的に始まったのは1916年12月で、年内に造られたのがこの52,000枚だけでした。翌1917年には女神の胴体を鎖帷子で覆うなどデザインの一部が修正され、以降は改良型として1930年まで製造が続けられました。そして1932年からは、ワシントン・クォーターがその座を引き継いでいます。

圧倒的な希少性と芸術性を兼ね備えた1916年スタンディング・リバティ・クォーターは、20世紀アメリカ硬貨を代表するキーデートとして、今なお多くのコレクターの憧れの的となっています。