歴史クイズ

ジョージ・ワシントン大統領は退任時に大統領邸を荒らしたのか?

初代アメリカ合衆国大統領ジョージ・ワシントンが、退任時に大統領邸を荒らして去ったという話がありますが、これを裏付ける証拠は一切存在しません。むしろ、逆の事実を示す資料が残っています。

ワシントンは整然とした人物だった

ワシントンは、非常に几帳面で整理整頓を重んじる人物として知られていました。その性格から考えても、大統領邸を良好な状態に保ち、後任者へきちんと引き渡していたと考えられます。

後継者ジョン・アダムズからの苦情もない

さらに重要な点として、ワシントンの次に大統領を務めたジョン・アダムズが、大統領邸の状態について不満を述べた記録は一切ありません。もし邸宅が荒らされていたのであれば、何らかの記録や証言が残っていたはずです。

補足:当時の「大統領邸」とは

なお、現在のホワイトハウスは1800年に完成しており、ワシントンが大統領を務めていた期間(1789年〜1797年)にはまだ存在していませんでした。ワシントンが実際に執務・居住していたのは、フィラデルフィアにある「大統領の家(President's House)」と呼ばれる邸宅です。このような歴史的背景から見ても、「ワシントンが退任時に家を荒らした」という噂は根拠のない作り話だと言えるでしょう。