正式な軍事同盟の形成という歴史的意義
三国協商は、100年以上にわたって続いたイギリスの「栄光ある孤立」と呼ばれる孤立主義外交政策の終焉を告げる出来事でした。同時に、ヨーロッパの列強国間で結ばれた最初期の正式な軍事同盟として、極めて重要な意義を持っています。
当時のヨーロッパには二大陣営が存在しました。一方はイギリス・フランス・ロシアによる三国協商、もう一方はドイツ・オーストリア=ハンガリー・イタリアによって結成された三国同盟です。これらはいずれも、欧州列強による初めての本格的な軍事同盟でした。
第一次世界大戦への影響
こうして形成された二つの陣営は、やがてヨーロッパを東西に二分する対立構図を作り上げました。この同盟関係こそが、後の戦線を事実上決定づけることになります。各国は同盟義務に基づいて参戦せざるを得なくなり、局地的な紛争が瞬く間に全欧規模の戦争へと拡大していきました。
つまり三国協商は、単なる外交上の合意にとどまらず、第一次世界大戦の勃発とその後の戦争の経過を左右する決定的な要因となったのです。