大陸会議はジョージ3世に対して罪を提起したのか?
結論から言えば、大陸会議(Continental Congress)がイギリス国王ジョージ3世を正式な「罪」で告発したわけではありません。
1776年7月4日、大陸会議によって採択された独立宣言には、ジョージ3世に対する一連の苦情(グリーバンス)が列挙されていました。しかし、これらは法廷で提起される正式な告訴や罪名ではなく、あくまで王の統治に対する政治的・道義的な非難の表明でした。
独立宣言に列挙された苦情とは
独立宣言には、植民地の立法権への干渉、住民の同意なしに行われた課税、平時における常備軍の駐留、司法の独立性への妨害など、具体的な不満が多数挙げられています。これらは王による「専制」の証拠として提示され、アメリカ植民地がイギリスからの独立を正当化する根拠とされました。
告発ではなく独立の正当化
つまり、大陸会議の目的はジョージ3世を法的に裁くことではなく、独立の正当性を国内外に宣言することにありました。苦情の列挙は、王が「自由な人民の政府を破壊しようとする企て」に関与したことを示すための修辞的な手段であり、現代でいう刑事上の起訴とは性質がまったく異なるものだったのです。