グローブ座に公衆トイレは存在したのか
イングランド・ロンドンに建てられたエリザベス朝時代の有名な劇場「グローブ座」には、私たちが今日知っているような公衆トイレは設置されていませんでした。つまり、その数はゼロだったのです。
16世紀の衛生・配管事情
16世紀当時、水道や下水道といった衛生・配管システムはまだ発展途上であり、公共施設にトイレが備わっていること自体が一般的ではありませんでした。近代的な水洗トイレが普及するのは、それから何百年も後のことです。
観客はどうしていたのか
上演中に用を足す必要が生じた場合、観客は劇場の外へ出るか、あるいは壺(チェンバー・ポット)などを利用していたと考えられています。当時の観劇は長時間に及ぶことも多く、こうした衛生面の不便さは、エリザベス朝時代の劇場体験における日常的な一部だったのです。
まとめ
グローブ座には公衆トイレは一切なく、これは当時の都市インフラや衛生概念の水準を反映したものです。華やかな演劇文化の裏側に、現代とは大きく異なる生活環境があったことを物語るエピソードといえるでしょう。