ナチス党に率いられたドイツは、12年に及ぶ支配の時代に数百万人もの人々を殺害しました。1933年には政敵に対する虐殺が始まり、その後数年間、国内各地で殺戮が続けられました。しかし1939年、事態は質的に大きな転換点を迎えます。この年から国家の命令による組織的な殺人が本格的に開始され、その最初の犠牲者となったのは、ドイツ人自身だったのです。

ナチスは、優れたアーリア人種が「汚染されている」と考え、その「浄化」が必要であると主張しました。この目的のため、1939年にいわゆる「T4作戦」、すなわち安楽死計画が始動しました。名称の由来は、本部がティーアガルテン通り4番地(Tiergartenstraße 4)に置かれていたことにちなみます。この作戦のもと、ドイツおよびオーストリアの精神病院に収容されていた人々の排除が図られ、身体的・精神的な障害を持つ人々が抹殺の対象とされました。
大量の致死性注射の投与と、史上初となるガス室の使用により、合計およそ20万人もの人々が命を奪われました。

アクセス方法
T4作戦本部が置かれていた場所には記念碑が建てられており、ティーアガルテン公園の近く、ベルリン・フィルハーモニーの建物裏手に位置しています。訪れる際は、バス200番に乗り、「Philharmonie(フィルハーモニー)」停留所で下車してください。最寄りの経路については、こちらのリンクからご確認いただけます。
T4作戦本部跡の見学
現在、現場には小さな記念碑と屋外展示が設けられ、この作戦で何が行われたのかが詳しく解説されています。展示は24時間いつでも無料で見学できるため、散策の途中にも立ち寄りやすい場所です。
