歴史物語

オランダ史上最悪の連続殺人犯「善良なミー」の闇に迫るポッドキャスト『Arsenicum』

19世紀後半のオランダ・ライデン。貧しいながらも親切心あふれる一人の女性が、近所の人々から「善良なミー(Goeie Mie)」という愛称で慕われていました。彼女の名はマリア・カタリナ・ファン・デル・リンデン=スワーネンブルフ。しかし、その優しさの裏には、オランダ犯罪史上最も忌まわしい連続殺人の闇が隠されていたのです。

真実のラジオスリラー『Arsenicum』とは

MakersRadioが手がける『Arsenicum』は、この「善良なミー」の実像を追うトゥルークライム・ラジオスリラーです。困っている人に惜しみなく手を差し伸べ、周囲から深く愛されたミー。ところがその一方で、彼女の身近な人々が次々と不可解な死を遂げていきました。

史実として知られているのは、ミーが1880年から1883年頃にかけてライデンで少なくとも27件の殺人容疑で起訴され、終身刑を言い渡されたことです。被害者の多くは貧困層の人々で、彼女はわずかな保険金を目当てに被害者へ小額の生命保険をかけ、ヒ素を混ぜた飲食物を提供していたと伝えられています。

専門家たちが解き明かす歴史の真相

番組では、ラジオ制作者のリヒャルト・デン・ハーリングとレネ・ファン・エスが、歴史家のイングリッド・モールマン、歴史家のイネケ・ファン・デル・サール、毒物学名誉教授のフリーク・デ・ウォルフ、そして犯罪学者のアンネ=マリー・スロットブームといった各分野の専門家とともに、オランダ史上最も悪名高い連続殺人犯の背後に潜む物語を掘り下げます。当時の新聞記事は、ハンス・ファン・デル・フェーンによる朗読で生き生きと再現されます。

主なエピソード

  • 「10セントの死亡保険」:マヨライン・オーフェルメール
  • 「ヒ素の検証」:ルドルフ・マート

MakersRadioについて

ラジオ制作者のリヒャルト・デン・ハーリングとレネ・ファン・エスは、ポッドキャストプロジェクト「MakersRadio」を通じて、科学や科学者をテーマにした魅力的なラジオドキュメンタリーを数多く制作しています。パイロット版『Kou Leiden』は2015年にオランダ最優秀地域ラジオ番組に選ばれるなど大きな成功を収めており、今後も科学と文化の交差点に位置する刺激的な物語が続々と展開される予定です。

詳細については、公式サイト www.makersradio.nl をご覧ください。