歴史物語

ダントンとロベスピエール、晩餐会での激突(動画付き)

ダントンとロベスピエール、晩餐会での激突(動画付き)

ダントンとロベスピエールの熾烈な対決

本記事でご紹介する動画(出典:youtube.com)は、ポーランドの名匠アンジェイ・ワイダ監督による名作映画『ダントン』(1983年)の一場面です。主人公ジョルジュ・ジャック・ダントン役を演じるのは、フランスを代表する大俳優ジェラール・ドパルデュー。彼の迫真の演技が絶賛されたことでも知られる作品です。

舞台となるのはダントンの自宅。ここで開かれる晩餐会は、実のところ二人が向き合うための単なる口実にすぎません。フランスの安定と国民全体の幸福のためには宥和が必要だと訴えるホストのダントンに対し、マクシミリアン・ロベスピエールはすでに独裁的で非民主的なジャコバン主義の頂点に立っていました。晩餐の席には、政治的でありながら同時に人間としても激しい緊張感が張り詰めているのです。

この場面では、二人の人物像の対比が鮮やかに描き出されます。情熱的で雄弁な語り口をふるう主人公に対して、ロベスピエールは冷徹で皮肉屋、常に計算づくで相手を見つめる姿勢を崩しません。そしてわずか数週間後、ロベスピエールはかつての盟友であった男を断頭台へと追いやることになるのです。

映画『ダントン』が描いているのは、この気鋭の革命指導者の人生最後の日々です。ダントンは1794年4月5日、ギロチンによってその生涯を閉じました。処刑直前に「首級を民衆に見せよ。それだけの価値はある」と言い放った逸話でも広く知られています。