歴史物語

ルクレツィア・ボルジア「毒薬の貴婦人」—伝説と真実の間で(動画付き)

ルクレツィア・ボルジア「毒薬の貴婦人」—伝説と真実の間で(動画付き)

ルクレツィア・ボルジア(テレビシリーズの場面より)

5世紀経っても謎に包まれる「毒薬の貴婦人」

ルクレツィア・ボルジアについては、あらゆることが語られ、同時にその正反対のことも語られてきました。

被害者か、それとも加害者か。根っからの毒殺者か、恋に不幸な哀れな女性か。献身的な娘であり姉妹だったのか、近親相姦に手を染めたのか。虚栄心が強く陰謀を好んだ人物か、それとも聡明で愛情深い女性だったのか。教皇アレクサンデル6世の実の娘である彼女の真の姿は、彼女を巻き込んだ一連の出来事から5世紀が経過した今もなお、完全な不確定性の中にあります(関連記事:ルクレツィア・ボルジアの「黒い伝説」)。

宮殿の壁の中に閉ざされた真実

おそらく、新たな証言や決定的な文書が今後発見されない限り、伝説が「美しくも邪悪な女性」として描くこの女性の本性とその生涯の真相は、彼女が生き、愛し、権力を振るい、そして死を迎えた壮麗な宮殿の壁の中に、永遠に閉ざされたままとなるでしょう。

再評価の流れと、古典的な肖像

近年の歴史学界では、これまでの悪評を見直し、この人物を再評価する動きが主流になりつつあります。しかし、ロベルト・ジャコッボが司会を務めるテレビ番組『Voyager』は、あえて古典的かつ伝統的な肖像を提示しました。それは、無知で無垢な女性などではなく、強大なボルジア家を取り巻く数々の陰謀を十分に認識し、その責任の一端を担っていた女性という像です。

紹介する動画(youtube.comより)は興味深く、歴史的事実も丁寧に再現されています。ぜひご覧ください。