1492年のアメリカ大陸発見は、ヨーロッパ人の食習慣を永遠に変える出来事となりました。なかでも「トルコカボチャ」は、人々に最も愛された野菜のひとつです。
コロンブスがもたらした食卓の革命
1492年、クリストファー・コロンバスによるアメリカ大陸の発見は、歴史を大きく転換させただけでなく、ヨーロッパ人の食習慣にも決定的な変化をもたらしました。
コロンバスの偉業以降、何もかもが以前とは同じではなくなりました。それは食卓の上においても例外ではありません。
新大陸から届いた未知の味
海を越えた先の新大陸には、ヨーロッパ人にとって未知の果物や野菜が実っていました。それらはたちまち人々の好奇心と食欲を掻き立てることになります。
15世紀末から、新しい食材が次々とヨーロッパの食卓に並ぶようになりました。その多くは果物と野菜で、なかには今日の私たちの食生活に欠かせない存在へと成長したものもあります。
興味深いことに、後にヨーロッパ、とりわけイタリアの食文化において不可欠となる野菜の一部は、当初まったく人気を得られなかったのです。
すぐに受け入れられたアメリカ由来の食材
一方、アメリカ大陸原産の食材の中には、導入直後から好評を博したものもありました。代表的なのが次の3つです。
- 「トルコ」カボチャ
- 「目なし」インゲン豆
- トウモロコシ
ゴンザーガ家の宮廷を魅了した「トルコ」カボチャ
「トルコ」カボチャは、マントヴァのゴンザーガ家宮廷で大きな話題を呼び、のちに伝説的な料理として知られるトルトリーニ誕生のきっかけとなったとされています。
貴族の食卓を飾った「目なし」インゲン豆
いわゆる「目なし」インゲン豆は、欧州在来種の「目あり」品種とは異なる特徴を持ち、登場すると同時に貴族の食卓の必須アイテムとなりました。しかし時が経つにつれ、次第に「庶民の食べ物」として扱われるようになっていきます。
スペイン人が持ち込んだトウモロコシ
トウモロコシはスペイン人によってイタリアにもたらされ、民衆の間ですぐに受け入れられ、広く普及していきました。