歴史物語

新年はビッグベンの最初の鐘で祝う?それとも最後の鐘?

イギリスでは、12月31日から1月1日にかけての深夜0時(ミッドナイト)にビッグベンの鐘が鳴り響く瞬間に新年を祝うのが、古くからの伝統となっています。

ロンドンの国会議事堂(ウェストミンスター宮殿)にあるエリザベスタワーの大時鐘「ビッグベン」は、大晦日の夜になると正確に12回鳴らされます。多くの人々はこの鐘の音に合わせてカウントダウンを行い、テムズ川の岸辺やトラファルガー広場などに集まって、花火とともに新年の到来を迎えます。

最初の鐘か、最後の鐘か?

「新年は最初の鐘で始まるのか、それとも12回目の鐘で始まるのか」という議論は、実は昔から存在します。伝統的には、最初の鐘が鳴った瞬間に新しい年が始まると考えられており、BBCラジオも1923年以降、毎年大晦日にこの鐘の音を生中継してきました。

一方で、12回すべての鐘の音を聞き終えて初めて新年が幕を開けるという捉え方をする人もいます。どちらの解釈であっても、ビッグベンの重厚な鐘の音が英国の年末年始を象徴する風景であることに変わりはありません。

世界中に届く鐘の音

現在では、ラジオやテレビ、インターネットの中継を通じて、イギリス国内だけでなく世界中の人々がビッグベンの鐘の音を聞きながら新年を祝うことができます。家族や友人と集まり、鐘の音に合わせてグラスを掲げ、「Happy New Year」の声を交わす——それは英国の冬の夜を彩る、時代を超えた恒例行事なのです。