裁判や訴訟において、対立する二つの当事者は一般的に「原告(げんこく)」と「被告(ひこく)」と呼ばれます。この記事では、それぞれの役割や違い、訴訟の流れの中での位置づけについて解説します。
原告とは?
原告とは、訴訟を起こす側、つまり法的な手続きを開始する当事者のことです。何らかの形で権利を侵害されたり、損害を受けたりしたと考え、その救済を求めて裁判に訴えます。民事訴訟では、原告が訴状を裁判所に提出することで手続きが始まります。
被告とは?
被告とは、訴えられた側、つまり相手方から提訴された当事者のことです。違法行為や損害の原因を作ったとして責任を問われる立場にあり、原告の主張に対して反論や防御を行います。
当事者となりうる主体
原告・被告のいずれも、個人だけでなく、法人(会社など)、団体、さらには国や地方公共団体などの行政機関がなることも可能です。たとえば、企業間の契約トラブルでは会社同士が、行政処分への不服申し立てでは個人や企業が国などを相手取って訴訟を行うケースがあります。
民事事件と刑事事件の違い
民事事件では、原告は通常、金銭的な損害賠償(慰謝料や損失の填補など)や、差し止め請求といった救済措置を求めます。一方、刑事事件の場合は構図が異なり、国家を代表する検察官が被告人を起訴し、刑罰(懲役刑や罰金刑など)を求めるという形になります。刑事事件における「被告人」は、犯罪を犯した嫌疑をかけられた者を指します。
訴訟の流れと当事者の権利
訴訟の手続き全体を通じて、双方の当事者にはそれぞれの主張を述べ、証拠を提出し、自らの立場を弁論する機会が平等に与えられます。これを「当事者対審構造」と呼びます。最終的な判断は、裁判官または陪審員(日本では裁判員制度が該当)によって下されます。判決に不服がある場合には、控訴や上告といった不服申立ての手続きも用意されています。