歴史物語

ジョン・カボットはなぜブリストルに来たのか?その理由を解説

1497年、イタリア出身の探検家ジョン・カボット(本名:ジョヴァンニ・カボート)は、イングランド西部の港町ブリストルにやって来ました。彼がこの地を目指した最大の目的は、大西洋を西へ横断する新航路開拓の夢を実現するためでした。

資金援助を求めての渡航

当時、未知の海域への遠征には莫大な費用が必要であり、個人の力だけでは到底まかなえませんでした。そこでカボットは、商業都市として繁栄していたブリストルで、自分の航海計画に出資してくれる商人たちを見つけようとしたのです。

ブリストルが選ばれた理由

ブリストルは15世紀当時、イングランド有数の港湾都市として発展しており、アイスランド沖など北大西洋へ漁船を出すなど、海洋活動に長けた商人たちが多数居住していました。こうした経験豊富な商人たちなら、西回りの航海構想に理解を示し、資金を提供してくれるかもしれない——これがカボットの狙いでした。

その後の展開

カボットは国王ヘンリー7世から特許状(探検の許可)を取得し、1497年5月に小型帆船「マシュー号」でブリストルを出港しました。同年6月には北米大陸(現在のニューファンドランド島付近)に到達し、ヨーロッパ人として初めてコロンブスの航海以後に北米へ足を踏み入れるという偉業を成し遂げたのです。