坂東とサムの初めての出会い
坂東(バンド)とサムが初めて出会ったのは、シリーズ第一作となる『風の名は』(原題:The Name of the Wind)の中です。本作はパトリック・ロスファスによるファンタジー小説「キングキラー年代記」三部作の幕開けを飾る一冊であり、二人の運命的な出会いもここで描かれます。
対照的な出自を持つ二人
サムは「アデム」と呼ばれる民族の一員です。アデムは山岳地帯にひっそりと暮らし、外部の世界とはほとんど関わりを持たない、謎めいた閉鎖的な人々として描かれています。
一方の坂東は、「エデマ・ルー」に属する人物です。エデマ・ルーは各地を渡り歩く旅芸人の民であり、定住する社会からはしばしば部外者や異邦人のような目で見られる存在です。
出会いのきっかけ——盗賊からの救出
二人の運命が交わるのは、坂東が盗賊の一味に襲われ、絶体絶命の危機に陥った場面です。そこへ現れたサムが坂東を救い出したことで、二人の交流が始まりました。生まれも生き方もまったく異なる者同士の出会いは、その後の物語を語る上で印象的なシーンのひとつとなっています。