ネルソンは眼帯をしていなかった
いいえ、していませんでした。イギリス海軍の英雄ホレイショ・ネルソン提督が右目に眼帯をしていたというのは、多くの人に信じられている誤解です。
右目の視力を失った経緯
ネルソンは1794年7月、コルシカ島のカルヴィ包囲戦において右目の視力を失いました。敵の砲撃で巻き上げられた砂や破片が顔に直撃し、右目の視力をほぼ完全に失ってしまったのです。しかし、その後も彼が眼帯を着用することは一切ありませんでした。
なぜ「眼帯の提督」というイメージが生まれたのか
現存する肖像画や当時の記録を確認すると、ネルソンが眼帯をしていない姿が描かれていることがわかります。失明した右目は外見上ほとんど変化がなく、彼自身も特に隠す必要はないと考えていたようです。
眼帯のイメージは、後世の映画や小説といった創作作品の中で、海軍将校の武勇伝を演出するために定着したものと考えられています。