結論から言うと、造幣局マーク(ミントマーク)のないペニー硬貨は決して珍しいものではありません。むしろ、1982年以降に鋳造されたペニーの大多数には、ミントマークが刻印されていません。
なぜミントマークがないのか
アメリカの1セント硬貨(ペニー)は、主に次の3つの造幣局で鋳造されています。
- フィラデルフィア造幣局(P)
- デンバー造幣局(D)
- サンフランシスコ造幣局(S)
このうち、デンバー造幣局で鋳造されたペニーには「D」、サンフランシスコ造幣局で鋳造されたプルーフ貨などには「S」のミントマークが刻まれています。一方、フィラデルフィア造幣局で鋳造されたペニーには、慣例としてミントマークが刻印されません。そのため、流通量の最も多いフィラデルフィア製のペニーが、「マークなし」の状態で市場に大量に出回っているのです。
ミントマークのあるペニーとの違い
ミントマークが刻印されているペニーは、基本的にデンバー造幣局またはサンフランシスコ造幣局で鋳造されたものです。硬貨の表面、年号の下あたりに小さな「D」や「S」の文字があれば、それが鋳造地を示す標識となります。逆に言えば、何も刻印されていないペニーを見つけても、それはレア物ではなくごく普通の硬貨だと考えてよいでしょう。
まとめ
ミントマークのないペニーは希少価値があるわけではなく、1982年以降のペニーにおいてはむしろ一般的な存在です。収集や価値の鑑定を行う際は、マークの有無だけでなく、発行年や保存状態(グレード)、エラー品の有無なども総合的に判断することが大切です。