J.S.サーマンは掃除機を作ったのか?
「J.S.サーマンが掃除機を発明したのか?」という疑問への答えは、結論から言えばノーです。歴史上、最初に商業的に成功した真空式掃除機(バキュームクリーナー)は、1905年にイギリス・バーミンガムのウォルター・グリフィス(Walter Griffiths)によって発表されました。彼が特許を取得した「グリフィス式改良真空集塵装置」は、カーペットから埃を取り除くための携帯型装置で、当時としては画期的な製品でした。
サーマンの発明との違い
一方、アメリカの発明家ジョン・S・サーマン(John S. Thurman)は、1899年に「気動カーペット清掃機」と呼ばれる装置の特許を取得しています。しかし、この装置は埃を吸い込むのではなく、圧縮空気で吹き飛ばす仕組みのものでした。つまり、現代のような吸引式の掃除機ではなかったため、一般にはサーマンは掃除機の発明者とはみなされていません。
掃除機の歴史におけるその他の重要人物
掃除機の発展には、ほかにも重要な貢献者がいます。
- ハーバート・セシル・ブース(Hubert Cecil Booth):1901年に大型の電動吸引式掃除機を開発し、建物の外からホースを使って室内の埃を吸い出す方式で事業化しました。
- ジェームズ・M・スパングラー(James M. Spangler):1907年に家庭用の携帯型電動掃除機を発明。その特許は後にフーバー社へ譲渡され、家庭用掃除機の普及のきっかけとなりました。
まとめ
最初に商業的に成功した真空式掃除機は、1905年にイギリスのウォルター・グリフィスが発表したものです。J.S.サーマンはカーペット清掃用の空気吹き付け装置を考案しましたが、それは吸引式の掃除機とは別物であり、「サーマンが掃除機を発明した」という説は誤りだと言えます。