英語の句動詞「bring up」は、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる表現です。しかし、文脈によって意味が大きく異なるため、学習者にとって混乱しやすい言葉でもあります。この記事では、「bring up(過去形: brought up)」の主な5つの意味を、具体的な例文とともに詳しく解説します。
1. 育てる・養育する
最も一般的な意味は、子どもを育てる、養育する、教育するというものです。親や保護者が子どもの成長過程で世話をし、教育を行うことを指します。
例文: Mary was brought up in a loving and supportive home environment.
(メアリーは、愛情あふれる支えのある家庭環境で育てられました。)
2. 話題にする・持ち出す
会話や会議、議論の中である話題や問題を取り上げる、提起するという意味でも使われます。検討や議論のために、テーマや論点を提示することを表します。
例文: The committee brought up the issue of budget cuts during the meeting.
(委員会は会議中に予算削減の問題を取り上げました。)
3. 吐く(口語的な用法)
カジュアルな会話では、嘔吐する、胃の内容物を吐き出すという意味で使われることもあります。フォーマルな場面よりも、くだけた口語表現として用いられる点に注意しましょう。
例文: After eating the spoiled food, he brought up everything that was in his stomach.
(腐った食べ物を食べた後、彼は胃の中のものをすべて吐き出しました。)
4. 提示する・提案する
アイデアや計画などを提示する、提案する、打ち出すという意味もあります。検討や審査の対象として何かを示す際に用いられます。
例文: The company brought up innovative product ideas during the design competition.
(その会社はデザインコンペティションで革新的な製品案を提示しました。)
5. 起訴する(法律用語)
法律関連の場面では、罪に問う、起訴するという意味で使われます。「be brought up on charges of ~」の形で、容疑や罪状を理由に某人を法的に追及することを表します。
例文: The suspect was brought up on charges of theft and vandalism.
(その容疑者は窃盗器物損壊の罪で起訴されました。)
まとめ
「bring up」は一見シンプルな句動詞ですが、「育てる」「話題に出す」「吐く」「提案する」「起訴する」など、文脈によってまったく異なる意味を持つ多義語です。特に「育てる」と「話題にする」の2つは使用頻度が高いため、まずこの2つの使い方をしっかりマスターし、そのほかの用法も例文と一緒に覚えておくと、より自然な英語表現ができるようになります。