ツィンメルマン電報を解読したのは誰?
第一次世界大戦中の1917年1月17日、ドイツ外相アルトゥール・ツィンメルマンがメキシコ政府宛てに送った極秘電報は、イギリス海軍情報部によって傍受された後、同国の暗号解読者たちの手によって解読されました。
傍受から解読まで
この電報は、ドイツからメキシコへ送信される過程でイギリス海軍情報部に捕捉されました。解読作業を担当したのは、イギリス海軍本部に設置されていた暗号解読組織「ルーム40(Room 40)」に所属するナイジェル・デ・グレイやウィリアム・モンゴメリーら、優秀な暗号専門家たちでした。彼らは短期間のうちにドイツの外交暗号を解析し、電報の全文を復元することに成功しました。
電報の内容と歴史的影響
解読された電報には、ドイツがメキシコに対し、「対米参戦すれば、テキサス州・ニューメキシコ州・アリゾナ州という旧領土の回復を支援する」という同盟の提案が記されていました。この驚くべき内容は1917年2月末に公開され、当時第一次世界大戦への不干渉を保っていたアメリカの世論を一変させました。
結果として、この電報の解読は同年4月のアメリカによる対独宣戦布告、すなわちアメリカの第一次世界大戦参戦を促す決定的な要因の一つとなり、戦争の帰趨を大きく左右することとなりました。