1944年:陸軍婦人部隊(WAC)が約10万人の最盛期に達する
第二次世界大戦真っ只中の1944年、アメリカ陸軍の女性部隊「陸軍婦人部隊(Women's Army Corps、通称WAC)」は、約10万人という創設以来最大の人員数に達しました。これは、女性が本格的に軍務に従事した歴史における重要な節目となる出来事です。
WACの誕生と歩み
その起源は、1942年5月に設立された「婦人陸軍補助部隊(WAAC)」にさかのぼります。翌1943年に同部隊は正規の陸軍部隊としての「陸軍婦人部隊(WAC)」へと改編され、アメリカ史上初めて、女性が現役の陸軍将兵として公式に勤務できるようになりました。
初代長官にはオヴェタ・カルプ・ホビー(Oveta Culp Hobby)が就任し、部隊の組織化と急速な拡大を主導しました。
戦争を支えた女性たちの役割
WACの隊員たちは、通信士、事務員、整備員、写真技師、諜報要員など、後方支援を中心とした幅広い任務を担当しました。彼女たちが後方業務を担うことで、多くの男性将兵が前線へ回せるようになり、戦争遂行に欠かせない戦力として機能しました。
終戦までにWACで勤務した女性は15万人以上に上るとされます。彼女たちの貢献は、戦後のアメリカにおける女性の軍隊への参加や社会進出の道を大きく切り開き、現代の女性兵士の歴史の基盤となりました。