召集令状という決定的な瞬間
1942年7月、16歳のマーゴット・フランクのもとに、ドイツの労働収容所への召集令状が届きました。ユダヤ人迫害が激化するアムステルダムにおいて、これは一家にとって重大な危機を意味していました。これを受け、フランク一家はナチスの手から逃れるため、身を隠すことを決意します。
会社の裏に設けられた「隠れ家」
一家が身を潜めたのは、父オットー・フランクが経営する会社の建物の裏手にある秘密の隠れ家(アンネックス)でした。この隠れ家は、もともとこうした事態に備えて事前に特別に準備されていたもので、入口は本棚で巧妙に隠されていました。
2年間の潜伏生活と悲劇的な結末
フランク一家はこの隠れ家で約2年間にわたる潜伏生活を送りました。その間、次女のアンネは日記を書き続け、後に世界の人々の心を動かす貴重な記録となりました。しかし1944年8月、隠れ家の存在が密告され、一家はついにナチスによって逮捕されてしまいました。