王女時代の従軍体験
当時のエリザベス王女(後のエリザベス2世)は、第二次世界大戦中に自動車整備士および運転手としての訓練を受けました。これは英国王室の女性としては歴史的な出来事であり、彼女は王室メンバーとして初めて軍務に就いた人物となりました。
ATSへの入隊と5か月間の軍務
1945年、18歳になったエリザベス王女は、英国陸軍の女性部門である「補助地方義勇軍(ATS:Auxiliary Territorial Service)」に入隊しました。当初は父ジョージ6世が安全面を懸念して入隊に難色を示していましたが、王女自身の強い希望により実現したといわれています。
ATSでの約5か月間、彼女は「エリザベス・ウィンザー」として一般隊員と同じ扱いで勤務し、以下のような訓練を積みました。
- エンジンの基本的な整備方法
- 軍用車両の運転技術
- 地図の読み方
階級を超えた訓練環境
訓練期間中、エリザベス王女はさまざまな出身や社会階層を持つ女性たちと共に学びました。王女という立場でありながら、他の隊員たちと同じ環境で訓練に打ち込んだこの経験は、後の女王としての国民との距離感の近さや謙虚な姿勢にも影響を与えたとされています。
最終的に彼女は「ジュニア・コマンダー(中尉に相当)」の階級まで昇進し、この戦時中の経験は生涯にわたって大切にされました。