歴史物語

ウォール街の大恐慌は何年?1929年の株価大暴落と世界恐慌の真相を解説

ウォール街の大恐慌が起きたのは1929年

「ウォール街の大恐慌は何年か?」という質問に対する答えは、1929年です。ただし、ここにはよくある誤解が潜んでいます。厳密に言うと、1929年に起きたのはニューヨーク・ウォール街での株価大暴落であり、その暴落を発端として、1930年代に世界的な不況である世界恐慌(グレート・デプレッション)へと発展したのです。

1929年10月に何が起きたのか

1920年代のアメリカでは、「永遠に続く繁栄」という楽観論のもと、株式投資ブームが巻き起こっていました。多くの人々が少額の証拠金で多額の株を買える「信用取引」を利用し、株価は異常なまでに高騰していました。

しかし、1929年10月24日の「暗黒の木曜日」にニューヨーク証券取引所で株価が急落し、パニック的な売りが発生します。さらに10月29日の「暗黒の火曜日」には史上空前の売り注文が殺到し、市場は完全に崩壊しました。この一連の暴落こそが、いわゆる「ウォール街の大暴落(ウォール街大恐慌)」です。

大暴落から世界恐慌へ

株価暴落そのものは数日にわたる出来事でしたが、その影響は計り知れないものでした。

  • 銀行の連鎖倒産: 株式投資を行っていた銀行が次々と破綻し、預金者が資産を失いました。
  • 企業の倒産と失業の急増: アメリカの失業率は最終的に約25%に達したと言われています。
  • 世界的な不況への波及: アメリカ経済と深く結びついていた各国も景気後退に見舞われ、世界規模の恐慌となりました。

「大恐慌」という言葉の正しい理解

まとめると、次のように整理できます。

  • 1929年: ウォール街での株価大暴落が発生(大恐慌の発端)
  • 1930年代: 暴落の影響で世界恐慌が本格化し、長期にわたる深刻な不況が続く

つまり「ウォール街の大恐慌」という表現は、一般的に1929年の株価大暴落を指すことが多いものの、広義にはそこから始まった1930年代の世界全体の経済危機を含んでいます。この歴史的教訓は、現在の金融政策や経済対策にも大きな影響を与え続けています。