歴史物語

マルディグラを創始したのは誰?起源とアメリカ伝来の歴史を解説

華やかなパレードと仮面舞踏会で知られる「マルディグラ(Mardi Gras)」。この祝祭のルーツは、古代の異教の祭りにまでさかのぼるとされています。しかし、私たちが今日知っている形のマルディグラは、18世紀にフランス系入植者によってアメリカ大陸にもたらされました。

マルディグラの起源

マルディグラの原型は、冬の終わりと春の訪れを祝う古代ローマの豊穣祭にあるといわれています。キリスト教が広まると、これらの異教的な祝祭は四旬節(レント)の直前に楽しみを尽くす「カーニバル」として教会暦に組み込まれ、フランスでは「肥沃な火曜日」を意味するマルディグラとして定着しました。

アメリカへの伝来と創始者

1699年、フランス人探検家ピエール・ル・モワヌ・ディベルヴィルがミシシッピ川河口付近に上陸した日が、ちょうどマルディグラの日であったことから、この地は「マルディグラ岬」と名付けられました。その後、弟のジャン=バティスト・ル・モワヌ・ド・ビアンヴィル(ビエンヴィル卿)が1718年にニューオーリンズ市を建設し、フランスの祝祭文化をこの土地に根付かせたのです。こうした経緯から、ビアンヴィルはアメリカにおけるマルディグラの創始者と広く認められています。

街角の祭りへと発展した歴史

初期のマルディグラは、ニューオーリンズの白人住民による小規模な社交の集まりや仮面舞踏会にとどまっていました。19世紀後半になるとアフリカ系アメリカ人の文化的影響が色濃くなり、南北戦争後には、かつて社交界のサロンで行われていた祝賀行事が次第に路上へと繰り出すようになりました。

こうしてマルディグラは、特定の階層だけの私的な催しから、市民全体が参加する公開の祭りへと進化。現在では、色鮮やかなパレードやビーズ投げなど、ニューオーリンズを代表する世界的な観光イベントへと成長を遂げています。