歴史物語

ベンジャミン・フランクリンはどこの大学に通っていましたか?自力で学んだ偉人の教育歴

ベンジャミン・フランクリンは、実はどの大学にも通っていません。アメリカ建国の父の一人であり、科学者・発明家・外交官として多大な功績を残した彼ですが、正規の高等教育を受けることなく、完全に独学で知識を身につけた人物でした。

学校教育を離れ、印刷職人として学んだ少年時代

フランクリンは1706年にボストンで生まれ、正式な学校教育を受けたのはわずか2年ほどでした。家が貧しかったため、10歳頃には父の蝋燭作りを手伝い始め、12歳の時には兄ジェームズの印刷所に徒弟として入りました。

印刷所での勤務は、彼にとって最高の「大学」になりました。活字に触れる仕事を通じて文章術を磨き、顧客や知識人と交流する中で、幅広い分野への好奇心を深めていったのです。

読書と実験による独学の姿勢

フランクリンの学びの原動力となったのは、貪欲な読書と自らの手による実験でした。主な学び方は以下の通りです。

  • 手持ちの少ないお金を本につぎ込み、昼夜を問わず読書に励んだ
  • 優れた文章を模写し、自分の言葉で書き直す訓練で文体を磨いた
  • 同好の士と集まる「ジュント(相互研鑽クラブ)」を結成し、議論を通じて学んだ
  • 1731年には会員制図書館「フィラデルフィア図書館会社」を設立し、他の人々にも学びの場を提供した

こうした独学の成果は、雷が電気であることを証明した凧の実験や、避雷針・フランクリンストーブなどの発明として結実しました。

後年、名門大学から名誉学位を授与される

興味深いことに、大学に通わなかったフランクリンは、後年の功績が認められ、ハーバード大学、イェール大学、さらにはイギリスのオックスフォード大学などから名誉学位を授与されています。また、彼はフィラデルフィアにアカデミー(後のペンシルベニア大学)を創設するなど、教育の普及にも尽力しました。

まとめ

ベンジャミン・フランクリンは特定の大学には通わず、読書・実験・実践を通じて自らを鍛え上げた「自学自習の体現者」でした。正式な学历がなくても、強い好奇心と継続的な努力によって世界レベルの業績を残せることを示した、彼の人生は今も多くの人々に勇気を与えています。