ボストン虐殺で最初に命を落とした人物
ボストン虐殺(1770年3月5日)で最初に犠牲となったのは、アフリカ系アメリカ人の男性クリスパス・アタックス(Crispus Attucks)です。
なお、「ボストン虐殺で殺害されたアフリカ系アメリカ人労働者」として別個の記録が存在するわけではありません。正確には、この事件における最初の犠牲者こそが、アフリカ系アメリカ人であるクリスパス・アタックスだったとされています。
クリスパス・アタックスとはどんな人物か
クリスパス・アタックスは、アフリカ系と先住民の血を引く男性で、船員や港湾労働者として働いていたと伝えられています。1770年3月5日、ボストンのキング・ストリート(現在のステート・ストリート)において、駐留していたイギリス兵が群衆に向けて発砲した際に死亡しました。
この事件では合計5人が命を落としましたが、アタックスは一般に「アメリカ独立戦争最初の犠牲者」とみなされており、独立運動の象徴的な存在として広く知られています。
歴史における意義
当時のボストンでは、イギリス本国による課税政策への反発が高まっており、市民とイギリス兵との緊張関係が頂点に達したのがボストン虐殺でした。アタックスの死は、植民地の人々の反英感情を一層強めるきっかけとなり、後のアメリカ独立革命へとつながる重要な転換点の一つとされています。