オルメカの遺産に当てはまらない記述はどれ?
メソアメリカ最古の文明として知られるオルメカ。その遺産に関する次の記述のうち、当てはまらないものはどれでしょうか。
選択肢
- オルメカ美術は、マヤやアステカといった後のメソアメリカ諸文明の美術に大きな影響を与えた。
- オルメカ文明は、メソアメリカにおける最初の主要な文明であった。
- オルメカ人は複雑な文字体系を発明し、それが後に他のメソアメリカ文化へ受け継がれた。
- オルメカ文化は、支配者や神々を表したとされる巨大な石頭(コロッサル・ヘッド)が特徴である。
正解
当てはまらないのは、「オルメカ人は複雑な文字体系を発明し、それが後に他のメソアメリカ文化へ受け継がれた」という記述です。
解説
オルメカには、後にマヤ文明で発達したような体系的な文字システムが存在したことを示す確固たる証拠はありません。一部の刻印や記号が初期の文字的要素ではないかと議論されることもありますが、学術的に「複雑な文字体系」が確立していたとは認められていません。
一方で、その他の記述はいずれも正しい内容です。
- 最初の主要文明: 紀元前1500年頃から紀元前400年頃にかけて、現在のメキシコ湾岸地域(ベラクルス州やタバスコ州)で栄え、メソアメリカで初めての大規模な文明とされています。
- 美術への影響: ジャガーをモチーフにした図像や儀礼的な造形などは、後のマヤやアステカの芸術・宗教観に深い影響を残しました。
- 巨大石頭: 最大で高さ3メートル超、重さ数十トンに及ぶ巨石人頭像は、支配者を表現したものと考えられており、オルメカ文化を象徴する遺物です。
このように、オルメカは「メソアメリカの母なる文化」と呼ばれるほど多大な遺産を後世に残しましたが、その中に成熟した文字体系は含まれていない点に注意しましょう。