アフリカの歴史

ジャマイカの国章の「ワニ」は何を意味する?その正体は先住民アラワク族

ジャマイカの国章に描かれているのは「ワニ」ではなく先住民

ジャマイカの国章を見て、「ワニが描かれているのは何を意味するのだろう」と疑問を持つ人は少なくありません。しかし実は、国章の中心を飾る主役はワニではなく、男女2人のアラワク族(タイノ族)の人物像なのです。

2人の先住民が象徴するもの

中央の盾を左右から支えるこの2人の人物は、ヨーロッパ人が到来する以前からジャマイカ島に暮らしていたタイノ族(アラワク系の先住民)を表しています。彼らはジャマイカの歴史における「最初の民」であり、その姿を国章に据えることで、島のルーツと先住民への敬意が込められているのです。

国章の成り立ちとデザイン

ジャマイカの国章は1661年、イングランド国王チャールズ2世によって授与されたものです。中央の盾には赤い十字と5つのパイナップルが描かれ、それを男女のアラワク族が支える構図となっています。ちなみに、兜の上に置かれるクレスト(頂部の装飾)には島に生息するワニがモチーフとして使われており、「ワニ」というイメージはこの部分から生まれたと考えられます。あくまで主役は先住民の2人だという点を押さえておきましょう。

まとめ

ジャマイカの国章の中心にいるのはワニではなく、島の最初の住人であるタイノ族(アラワク族)の男女です。先住民の姿を国章に刻むことで、ジャマイカは自国の歴史の原点を大切にする姿勢を世界に示しています。