アフリカの歴史

『ジュリアス・シーザー』の舞台設定とは?ローマ共和政末期の物語背景を解説

舞台は古代ローマ――共和政末期の時代

シェイクスピアの悲劇『ジュリアス・シーザー』は、イタリアのローマを主な舞台とし、ローマ共和政が終焉へ向かっていた紀元前44年から紀元前42年頃までの約2年間を描いています。物語は、ブルータスやカッシウスら共和派の元老院議員たちが、独裁的な権力を強めつつあるカエサル(ジュリアス・シーザー)の暗殺を企てるところから始まります。

物語の展開と主な舞台

フォルムでの暗殺

物語最大の転換点となるのは、ローマのフォルム(公共広場)で繰り広げられる場面です。ブルータスとカッシウスに率いられた議員たちの手により、カエサルはこの場所で刺殺されます。この暗殺事件が、その後のローマの運命を大きく左右することになります。

サルディスへの逃亡と軍の編成

暗殺の後、陰謀者たちは小アジアのサルディスへと逃れ、そこでオクタウィウス・カエサル(後の初代皇帝アウグストゥス)とマーク・アントニーの軍勢に対抗するための軍隊を組織します。

フィリッピの戦いで幕を閉じる

物語のクライマックスはフィリッピの戦いです。この決戦において陰謀者たちは敗北し、ブルータスらは命を落とします。共和政復活の望みは絶たれ、物語はここで結末を迎えます。

ローマ以外の舞台も重要

本作の大部分はローマが舞台ですが、物語の後半ではサルディスやフィリッピといったローマ以外の場所が重要な役割を担います。さらに劇中ではガリア属州にも言及があり、当時のローマが支配していた広大な領土の姿もうかがい知ることができます。