南アフリカのアパルトヘイト時代における対立構図
南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)時代には、主に2つの対立する勢力が存在しました。それぞれの勢力について詳しく見ていきましょう。
1. 白人少数派政権(国民党)
一方の勢力は、白人アフリカーナー系の政治家たちが率いる国民党(National Party)です。同党は1948年に政権を掌握して以降、アパルトヘイト体制を実施し、長年にわたって維持してきました。白人少数派政権は政治的・経済的な権力を独占し、人口の大多数を占める黒人に対して、人種隔離と差別を法的に強制しました。
2. 黒人大衆と反アパルトヘイト運動
もう一方の勢力は、アパルトヘイト体制に立ち向かった黒人の大多数と、それを支える反アパルトヘイト運動です。この陣営には、さまざまな組織、政党、活動家が参加し、平等な権利の実現と人種隔離・差別の撤廃を求めて闘い続けました。
中でも特に重要な役割を果たしたのが、ネルソン・マンデラらが指導したアフリカ民族会議(African National Congress: ANC)です。ANCは反アパルトヘイト運動の中心的存在として、国内外で大きな影響力を持っていました。
対立の終結
この激しい対立は1990年代に入り、マンデラの釈放(1990年)や和平交渉を経て転換点を迎えます。そして1994年、全人種が参加する初の総選挙が実施され、アパルトヘイトは正式に終焉を迎えました。