21世紀初頭、パナマは経済の再建と持続的な成長を実現するために、パナマ運河の拡張事業を積極的に推進しました。
パナマ運河は大西洋と太平洋を結ぶ世界貿易の要であり、国の主要な外貨収入源となっています。しかし、従来の運河では大型船舶が通過できないという構造的な限界が課題となっていました。そこでパナマ政府は、より大型の船舶(ポストパナマックス級)が通行できるよう、新しい閘門(水門)の建設などを含む大規模な拡張計画を立ち上げました。
この拡張事業は2007年に着工し、2016年に完成しました。第三の閘門の設置により運河の通行能力は大幅に向上し、大型コンテナ船やLNG船にも対応できるようになりました。
その結果、運河を通じた収入が大きく増加しただけでなく、物流・金融・観光といった関連産業も活性化。パナマは中米有数の経済成長国へと発展を遂げ、運河拡張は国家経済再生の核となる戦略として成功を収めました。