アフリカの歴史

血崩(ヘモクリズム)とは?大量失血による突然の虚脱の定義と特徴

血崩(ヘモクリズム)とは

血崩(けっぽう、英語:hemoclysm)とは、大量の失血によって引き起こされる突然の虚脱状態を指す言葉です。特に産科領域、すなわち分娩時や産後の大量出血(産科出血)の場面で重要となる概念です。

血崩の主な特徴

血崩は、次の2つの特徴によって定義されます。

  • A. 突然の虚脱:急激な循環血液量の減少により、意識レベルの低下、顔面蒼白、冷汗などの虚脱症状が突如として出現します。
  • B. 低血圧および低灌流:実質的な血液量の喪失に続発して血圧が低下し、脳や腎臓など重要臓器への血流(灌流)が不十分となります。

関連する病態と対応

この状態は、現代医学では低容量性(低血量性)ショックの一型に相当すると考えられます。産科では、弛緩出血、前置胎盤、常位胎盤早期剥離、子宮破裂などが原因となり、短時間で大量の失血が生じた場合に起こり得ます。

放置すれば臓器障害や死に至る危険があるため、迅速な輸液・輸血と止血処置が生命予後を左右します。医療従事者だけでなく、妊婦本人や家族も産後の異常出血のサインを早めに認識し、直ちに医療機関へ連絡することが極めて重要です。