アフリカ系アメリカ人の学校を支えた教育者たち
奴隷制や人種差別が厳しく、教育の機会が極めて限られていた時代、多くのアフリカ系アメリカ人が自ら教壇に立ち、同胞の子どもたちに学びの場を提供しました。白人の廃止論者(アボリショニスト)や宣教師の中にも、こうした学校で教えた人々がいました。ここでは、特に重要なアフリカ系アメリカ人教育者たちを紹介します。
フレデリック・ダグラス(Frederick Douglass)
著名な廃止論者であり雄弁家として知られるダグラスは、メリーランド州ボルチモアにある黒人児童のための学校で教鞭を執りました。
マリア・W・スチュワート(Maria W. Stewart)
初期の公民権活動家であり作家でもあるスチュワートは、マサチューセッツ州ボストンで黒人少女のための学校を開設しました。
リチャード・アレン(Richard Allen)
アフリカン・メソジスト監督教会(AME教会)の創設者であるアレンは、ペンシルベニア州フィラデルフィアに、アフリカ系アメリカ人向けの最も初期の学校の一つを設立しました。
ダニエル・ペイン(Daniel Payne)
AME教会の第3代主教を務めたペインは、オハイオ州にウィルバーフォース大学を創設しました。同大学は、アフリカ系アメリカ人のために設立された最初期の大学の一つです。
シャーロット・フォーテン(Charlotte Forten)
廃止論者・作家であるフォーテンは、フィラデルフィアの「有色人種女子高等学校(Colored Girls' High School)」で教えました。
カーター・G・ウッドソン(Carter G. Woodson)
「ブラック・ヒストリー(黒人史)の父」と称されるウッドソンは、黒人生活・歴史研究協会(Association for the Study of Negro Life and History)を設立し、「黒人歴史週間」を提唱しました。これが現在の「ブラック・ヒストリー・マンス」として祝われるようになりました。
メアリー・マクロード・ベスーン(Mary McLeod Bethune)
教育者・公民権活動家であるベスーンは、黒人少女のためのデイトナ教育産業学校(Daytona Educational and Industrial Institute for Negro Girls)を創設しました。この学校はその後、ベスーン=クックマン大学へと発展しました。
まとめ
以上は、教育の機会が著しく制限されていた時代に、アフリカ系アメリカ人の生徒たちへ教育を届ける上で決定的な役割を果たした、献身的な黒人教育者たちのほんの一例です。彼らのたゆまぬ努力は、後の公民権運動や教育平等の実現への道を開く重要な礎となりました。