アフリカ大陸には、地域や民族ごとに多彩な伝統的なフルートが存在します。ここでは、その中でも特に知られている5つの楽器を紹介します。
1. アルゴマ(Algoma)
円筒形または円錐形のフルートで、スーダン西部・東部やチャド東部で広く親しまれています。主に民俗音楽の中で演奏され、地域の祭りや集まりに欠かせない存在となっています。
2. フラット・プル(Flûte Peul/プル族のフルート)
セネガルのフラニ(プル)民族に伝わる、端吹き式の横笛です。中東の古典的な笛「ネイ」によく似た音色が特徴で、遊牧民の暮らしや歌と深く結びついています。
3. イシハカ(Isihaka)
ルワンダ発祥のフルートで、側吹き式と端吹き式の両方があります。長さは約2.5フィート(約75cm)ほどで、同国のフツ人とツチ人の双方によって受け継がれてきました。また、女性も男性も演奏に参加する点も大きな特徴です。
4. ウハディ(Uhadi)
東アフリカに伝わる楽弓(ミュージカルボウ)です。木の塊をくり抜いて作られた共鳴器に8本の弦が張られており、弾くことで独特の豊かな響きを生み出します。
5. フラフルート(Fula Flute)
クラリネットに似た構造を持つフルートです。表面に5つの指穴があり、吹き口に近い裏面にもう1つの穴が開いているのが特徴です。
このように、アフリカのフルートは素材や奏法、演奏される場面が地域ごとに大きく異なります。それぞれの楽器は単なる演奏道具にとどまらず、その土地の文化や歴史を今に伝える大切な存在といえるでしょう。